日本で最も絶滅のおそれの高い哺乳動物ツシマヤマネコの保護と自然共生農業

ニッポンカワウソが2012年に絶滅種に指定されたため、ツシマヤマネコが日本でもっとも絶滅のおそれが高い絶滅危惧種ⅠA類の哺乳動物となりました。
ヤマネコは家庭猫よりひとまわり大きく、体重3~5キログラム、体長は50~60センチメートルで、トラ毛のヤマネコ「とらやま」と呼ばれているように、一見小さなトラの様相を持っています。かれらは、10万年以上前に朝鮮大陸とつながっていた時に南下し、1万年から2万年前に対馬が島として分断されて以来、生息するようになったといわれています。
1960年代までは、250頭~300頭が生息していたと推定されており、人々はヤマネコの肉を食べ、毛皮襟巻などとして利用されていました。
しかし、21世紀になってツシマヤマネコは100頭前後と危機的状態になってしまい、改めて保護と再生のシステムを開発していくかが問われています。

日本で最も絶滅のおそれの高い哺乳動物ツシマヤマネコの保護と自然共生農業

そこで2003年に農業者、ヤマネコ保護団体、大学の研究者、長崎県、町によって検討委員会が設置され(委員長松木洋一)、基本計画が策定されました。基本計画の柱は「農業者による自然共生農業システム」の開発であり、その方針にそって2009年に事業が完工されました。現在は農業者と大学研究者等が「ツシマヤマネコ共生村」の建設に取り組んでいます。
【詳細は別途専門誌に掲載予定ですが。朝日新聞大阪版夕刊の「生き物がたり」コラムに「ツシマヤマネコと共に」(2013年3月7日・14日.21日)として掲載されました。】

Written by admin on 4月 11th, 2013