協会からのメッセージ

私たちヒトは多様な生物の一員として生きています。

人間は自らのいのちと健康を守るため、「他の生物のいのちを食べるために育てる」農業を2千年もの間発展させてきました。その長い歴史を持つ本来の農業は、人間にとって安全で安心な食料の生産および豊かな生活文化を実現するために、他の生物の生育に望ましい良好な自然環境を守る重要な働きを行ってきたのです。しかしながら20世紀後半の50年間に開発された化学物質や化石エネルギーに依存する農業は、食品安全性の危機、環境汚染、多くの生物種の絶滅、家畜の虐待などを引き起こしてきました。

アグリネイチャースチュワード協会は、本来の農業が持つ“自然環境を保全し生物多様性を維持していく機能”を重視し、その保全技術の開発、環境負荷低減のための農薬・化学肥料の使用削減、使われるエネルギーの節約・CO2排出削減などにより、安全な食料を持続的に生産できる自然共生農業の実現を目指します。
私たちが提案する自然共生農業は、自然と人間は対立するものではなく、古くから日本農業が実際に進めてきた“自然と相互依存する”という関係を、科学的知識を基本にして自覚的に実現することを図るものです。
すなわち、農薬などの使用が少なかった昭和30年代の豊かな生物生態系を復元することを目標として、農地里山に生きる野生動物・昆虫・植物の調査および現状把握を行い、その科学的データをもとに自然共生農業の実現程度をはかる「生物指標」という環境価値基準を設定し、農業経営の育成と地域農業振興事業を支援します。
そして自然共生農業システムに基づいて生産された農産物に高い自然価値を見出すとともに、農業の多面的機能がつくりだす農業自然(アグリネイチャー)を楽しみ、教育の場として利用していく「環境サービス機能」を新たに高く評価します。
そのために、自然共生農業社会を実現する実践者としての農業者の育成と支援、およびこのような農業振興に不可欠な多くの消費者・流通業者・行政関係者に賛同を広げ、ネットワークを築くための上級アグリネイチャースチュワードの育成を行うスクールを開催します。
スクール修了者へ「農業自然の番人」アグリネイチャースチュワードの資格を授与するとともに、その後の活動に必要な情報を常に提供する多様な広報活動を行っていきます。

ハッチョウトンボ

ハッチョウトンボ
体長が1円玉大の赤とんぼ

  • 協会の活動
    1.人間と自然・生物多様性保全のための自然共生農業の普及

    .

    2.農産物の持つ高い自然価値と環境サービス機能を評価する生物指標の開発普及  

     

    3.自然共生農業社会実現のリーダー育成のアグリネイチャースチュワード スクールと上級アグリネイチャースチュワード養成スクールの企画・運営

     

    4.上記目的を達成するための広報・講演活動

アグリネイチャーとは

アグリネイチャー(農業自然)とは
自然は人間活動の直接的な影響が少ない第一次自然(原生自然)と、生活や経済事業によって何らかの改変がなされている第二次自然に区別されています。

農業や林業は自然資源を利用するために少なからず生物生態系に直接影響を与えていますが、しかし工業など他の産業とは異なり、生物を育てる産業として野生生物と共生する長い歴史を持っています。
化学農薬や化学肥料・土壌改良剤を使わず、自然との共生をはかる農業―縄文・弥生時代以降ほんの五十年ほど前までの日本の農業はまさにそれでした。

自然と人間は対立関係ではなく共生関係にあるのです。
このような農業がつくりあげてきた“互いに依存しあう共生関係がある第二次自然”を私たちは“農業自然”とよび、その自然を守る農業者の主体的な役割と責任を大切にしたいと思います。

農業者は、科学的知識をベースに、自然との共生をはかる“自然共生農業”に取り組み、その活動によって、高い自然価値を含んだ農産物とともに、農環境サービス財を供給する新しいビジネスを開発することになります。

○生き物の多様性を損なわない農業を自覚的に行なうこと
○そうして生まれた農産物に高い価値を見出し、体験学習や観光などの環境サービスを享受できる豊かな社会を作ること

 

上級アグリネイチャースチュワード育成とは

自然共生農業を発展させ、生物多様性農村社会の実現のために不可欠な多くの消費者・流通業者・行政関係者に賛同を広げ、ネットワークを築くための人材の育成を行います。

 

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戦後の近代化農業

戦後の近代化農業

アグリネイチャーが目指す農業

アグリネイチャーが目指す農業

アグリネイチャースチュワードとは

スチュワードシップ(農業自然の番人)とは、
「人間は地上に存在する全ての物の管理を委ねられている。
したがって人間は責任を持ってこれを管理する責務がある」という考え方です。

スチュワードとは「委ねられたものを無私の心で管理する人」を指します。

農業にこの考え方をとり入れたものが、アグリネイチャースチュワードです。
アグリネイチャースチュワードとはすなわち、

○ 農業者は農業自然の管理を委ねられている
○ したがって、農業者は「農業自然の番人」の役割を果たさなければならない

といった役割を自覚したうえで、さらには

○ 社会から正当な報酬を得る

こともできなくてはなりません。
なぜなら、正当な報酬なしでは、「農業自然の番人」としての役割を継続することはできないからです。
「農業自然の番人」としての役割を実践し、正当な報酬を得る。
これがアグリネイチャースチュワードです。

こうした農業のありかたを学ぶ場はこれまで存在しませんでした。

                

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アグリネイチャースチュワードスチュワード実習風景

協会からのメッセージ

アグリネイチャースチュワード協会

〒168-0073東京都杉並区下高井戸1-18-22ハットミリュウ301

Fax:03-3321-6368

steward@agrinature.jp

飯島校

〒399-3702
長野県上伊那郡飯島町3907-1636番地
Tel/Fax 0265-86-6072
aguri-i@cek.ne.jp

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